エヌ氏がひとり

あの日を思い出すためのブログ

「BUMP OF CHICKENと自分」の備忘録

 

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「BUMP OF CHICKENをちゃんと聴くときが来た」

と思い聴き始めて1年半。

彼らの曲は、好き嫌いの感情を通り越してすっかり生活の一部となった。

 

よくある「アーティストと自分」を書いた文章。

いつの日か、BUMP OF CHICKENとの日々を思い出すための備忘録。

 

BUMP OF CHICKENと自分のこれまで

BUMPを初めて聴いた瞬間の記憶はない。

「テレビで見た」とか「友達に薦められて」とか、はっきりとしたきっかけがない。

 

とはいえ、それで終わらせるのは寂しい。

覚えている具体的なエピソードといえば、2011年に聴いた『天体観測』。


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うごメモでCD音源を録音したメモを聴いたこのときを、リスナーとしての始まりと仮定しよう。

 

同じくうごメモで聴いたのが『ラフ・メイカー』。

この曲は、FLASHアニメをうごメモとして描いたメモで知った。


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そうしてしばらく、『天体観測』『ラフ・メイカー』の2曲を聴く日々を送った。

 

2014年になり、『ray』を聴いた。


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当時ボカロをよく聴いており、その流れで出会った曲。

 

2017年になり、『リボン』『プラネタリウム』『カルマ』を聴いた。


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BUMP OF CHICKEN『カルマ』 - YouTube(他サイトで再生不可のためリンクのみ)

 

『リボン』は、Androidスマホ「Galaxy」のCMで聴いて惹かれた。


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『プラネタリウム』『カルマ』は、リボンを検索した際に関連楽曲として出てきた気がする。

 

ここまでの自分の中における「BUMP OF CHICKEN」は、さまざま聴くアーティストの中のひとつだった。

特定の好きなアーティストはおらず、誰かのシングルやアルバムを買うことすらしていない。

それが2020年、転機が訪れる。

 

週刊誌報道とGOTCHA!

2020年9月18日、ベーシストである直井さんに週刊誌の報道が出た。

報道を見たときは、「またこの手のニュースか」程度にしか考えていなかった。

25日に藤原さん、増川さん、升さんによる声明文が出たが、それもテレビで耳にするくらいに留まっていた。

 

そして29日、新曲『アカシア』とポケモンがコラボしたMV、「GOTCHA!」が公開された。


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このMVが持つ力に、とにかく圧倒された。

同時に、この作品が世に出たことを非常に安堵した。

先の報道が影響し、公開されなかった可能性もゼロではない。

アーティストの曲がいつまでも聴けるものではないことを、思い知ったのだ。

 

このとき、直井さんの謝罪文とメンバー3人の声明文を見返しに行った。

全く印象が違った。

文章はずっと重たく、大きく、長く見えた。

 

この1日の出来事を経て、周囲でBUMP OF CHICKENに触れる機会が増えた。

弟の目覚ましが『車輪の唄』のカバーだったり、友人のLINE MUSICが『Hello, world!』だったり、ラジオ「SCHOOL OF LOCK!」のオープニングが『望遠のマーチ』だったりした。

おそらく『アカシア』のリリースも関係しているのだろうが、これらはお告げに思えた。

「BUMP OF CHICKENをちゃんと聴くときが来た」と。

 

全曲を聴く

YouTubeで全曲が公開されていることを知り、およそ1週間で聴いた。

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こんなに夢中で聴いたのは初めてだ。

BUMP OF CHICKENの歩んだ25年に、早く追いつきたい一心だった。

 

それからというもの、毎日彼らの曲を聴いた。

そこには義務感や強制感はなく、ただただ聴きたいから聴いていた。

朝の準備をするとき、家事をするとき、お風呂に入っているとき、はたまた徹夜で作業が必要なとき。

曲たちが体を動かしてくれた。

 

半年が過ぎても、飽かずにBUMPを聴いていた。

特定のアーティストの曲を高頻度で聴き続ける、なんてことは経験が無かった。

せいぜい3か月が良いところだ。

しかしBUMP OF CHICKENは違った。

 

もっと知りたい。

そう感じたとき、CDが欲しくなった。

彼らのCDにはシングル・アルバム問わず隠しトラックが存在しており、それら全てを聴くにはCDを買うほかない。

聴き始めのころは枚数と金額から躊躇していたが、半年も聴き続けたあとにはそんな感情は消えていた。

バージョン違い含め全てのCDを購入し、聴いた。

 

ライブ映像を観る

そこから数か月後、ライブ映像を集め始めた。

きっかけは、あるアニメのBlu-ray発売が決まったこと。

衝動的に欲しくなり45,000円の出費を決めたが、数日考え、それだけのお金を出すのならBUMPのBlu-rayに使った方が幸せになれると結論を出した。

 

初めに買ったのは「WILLPOLIS 2014」。

そこから「20」「GOLD GLIDER」「PATHFINDER」「BFLY」「aurora ark」、各MV集を購入した。

 

初め2つの作品を視聴したときは、行っていないライブの映像を観ることに少々疎外感があった。

ライブの感情は画面の中だけで共有されており、自分はそれを外から眺めているだけ。

そんな感覚だった。

 

しかし「GOLD GLIDER」のアンコールを聴いたとき、その感覚は一変。

シングアロングの部分は無音で、画面の前の歌声を待っているようだった。

「これはライブなんだ」と思った。

歌っても、笑っても、泣いても良い。

そう思えてからは、一緒に楽しめた。

 

インタビューを読む

曲を聴いてライブ映像を観て、次は彼らの頭の中が知りたくなった。

曲たちがどんな思いで書かれたのか、なるべく正しく受け取りたいと思ったのだ。

作品に対して自分なりの解釈を行うのは、どうも苦手であるがゆえ。

 

これは現在進行形で雑誌や音楽サイトにて記事を収集しており、紙媒体は今のところ2000~2018年の180冊分が手元にある。

ただ、CDや映像作品と異なり全ての記事を把握すること自体が難しい。

手元にどれだけ集められるかはわからないが、少しずつ数を増やしていきたい。

 

今といつか

さて、そんなこんなでBUMPを聴き続けて1年半。

頭の中にずっとあるのは、「BUMP OF CHICKENがいつまで続くかわからない」という不安に似た感情。

 

だからこそ、毎週のラジオを楽しみに過ごし、新曲に心を躍らせ、ライブの発表に歓喜する今はありがたい。

それら全てが叶わなくなるときが、いつか来る。

 

おわりに

ここまで入れ込んだアーティストは初めてであり、それに伴う「初めて」も多い。

初めてシングルCDを買い、初めて曲が心の拠り所になり、初めてラジオにはがきを出した。

anju-0104.hatenablog.com

 

きっとこれからも「初めて」は増えていく。

限られた時間の中で、その瞬間を歓迎しよう。