※エンディングのネタバレを含みます
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Switch版を待つこと約1年、ついに発売スケジュールが未定になってしまったOuter Wilds。
買い時を見失っていたところでPlayStaion Storeのセール対象になっていることに気付き、ようやく購入に至りました!
先日本編をクリアし、現在クリア後の余韻に浸っています。
追加DLCもこの後プレイするので、そちらもクリア次第この記事に追記or別記事作成する予定です。
それではスタート。
ざっくりとした感想
とっても面白かった!
このOuter Wilds、ゲームのコンセプトや操作性から「人を選ぶゲーム」とされているそうですが、自分はかなり肌に合いました。
単身宇宙へ飛び出して、行先は自分で決定。着いた先でミッションを課されるわけでもなく、自由気ままに練り歩く。遺跡に残された記録、痕跡、装置を読んで調べて考えて、次の行先を決めて…。
と、めちゃめちゃ楽しい。好奇心をこれでもかと刺激してくる。
RPGで村の住人全員に話しかけないと気が済まない性分の方、いらっしゃいませんか?あるいはWikipediaを読み始めると、どんどんリンクを踏んで読むのが止まらない方。
そんな方におすすめなゲームです。
もっと具体的にどんなゲームか、というのはNintendo Directの動画がわかりやすいかと思います。
※動画の最後に2021年夏配信とありますが、2022年9月現在配信されていません。発売スケジュール未定となっています。なお、開発元のTwitter投稿によればSwitch版へのアップデートは続いているみたいです。
探索(以下ネタバレあり)
ここから先はエンディングまでのネタバレを含みます。
「ネタバレ厳禁」と名高いゲームなので、未プレイの方はご注意ください。スクロール回避用に◆を4つ挟みます。
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自由に探索ルートを決められるので、近場の惑星から進めました。
- 木の炉辺
- アトルロック
- 脆い空洞
- 燃え盛る双子星
- 巨人の大海
- 量子の月
- 闇のイバラ
- 侵入者
- 灰の双子星
がっつり探索した順に並べると、確かこんな感じ。
燃え盛る双子星の探索を終えるくらいまでは操作に中々慣れず、移動にかなり苦戦した覚えがあります。ふわふわ難しい。
巨人の大海&軌道探査砲あたりで速度同調の便利さに気付き、その後は多用してグッと楽になりました。
多くの場所は作中ヒントのみで辿り着けたのですが、以下の場所はどうしてもわからず検索。
- 巨人の大海のコア
- 探査艇でクラゲに入るものだと思った
- 太陽ステーションのワープの塔
- 塔の下から入るかと思っていた
- 量子知識の塔
- 上る階段などないが?となり放置していた
「この方法がダメならこっちは?」と、別の可能性を試してみることが大事でした。
先輩宇宙飛行士たち
行先に迷ったときは、まず彼らのキャンプを目指しました。
アトルロックのEsker、脆い空洞のRiebeck、燃え盛る双子星のChert、巨人の大海のGabbro、闇のイバラのFeldspar。
キャラクターごとに話し方や性格など、個性が出ていて面白いです。
お気に入りはロッキングチェアに揺られるEsker。
惑星
各惑星の感想です。
木の炉辺
博物館に始まり博物館に終わる、長い長い22分間はじまりの場所。
各種チュートリアルが行われるのはここですが、どれも強制イベントではないのがOuter Wildsらしくて良いですね(発射コード除く)。
博物館の展示物コメントは冒険の目的を提示してくれていたりヒントが書かれていたりと、なかなか親切。
BGM「Timber Hearth」が良い。
アトルロック
いかにも「月」なクレーターだらけの衛星。
ここに設置されていた眼信号探知機を見つけたことで、Nomaiが「宇宙の眼」を探していたことを念頭に置きながらその後の探索を進められました。
脆い空洞
足を踏み外して壁面に突撃死した回数いざ知らず、探索しがいのある星。
シェルターの存在に気付いたのは最終盤でしたが、初めの方に来ていればストーリーの理解がもっとすんなり出来ていたかもしれません。
ブラックホールの鍛冶場のギミックは頭を使うもので面白かった。
燃え盛る双子星
星自体は燃え盛っていないのに「燃え盛る双子星」とはこれ如何に。
重力砲の近くにある太陽なき街へのショートカットがありがたかった!
闇のイバラで船を見つけてからここへ来たとき、「高エネルギー研究所のワープコアを入れれば良いのでは!」とひらめいて喜んだのは良い思い出です(盛大な勘違い)。
巨人の大海
燃え盛る双子星までの航行記録をほぼ埋めてから来た星。
島があっちこっち行ってしまうため、探索にはやや苦労。
Gabbroのフルート、縦ならクラリネットやオーボエでは?と思っていましたが、昔は縦笛(リコーダー)をフルートと呼んでいたそうですね。
音質もリコーダーに似ていますし納得です。
現代で横笛を連想するところ、縦笛をわざわざ「フルート」とするのには開発者側の意図が何かしらあるのでしょうか。
量子の月
目を覚まし、すぐ頭上に見えたとき即行した星。
1度目はそのまま着陸しようとしてすり抜け。リトルスカウトの便利さを知りました。
Nomaiの成人って何歳なんだろう。
闇のイバラ
アンコウを恐れて後回し、だけどそろそろ行かなくちゃと重い腰を上げて向かった星。
案の定怖い!
シンプルに音が大きい。
船の信号を追ってきたNomaiたちの亡骸が、そのまま残っているところは胸に来るものがあります。
侵入者
色と名前からDLCの場所かと思い残しておいたら、どうやら本編だと気付き最後の方で行った星。
ヒントがわかりやすかったので探索は難なく終えましたが、ここにもNomaiの亡骸。
闇のイバラもこちらも、約28万年前に亡くなったとは思えないほど保存状態が良い。
灰の双子星
中心洞への行き方がわからなくてわからなくて、でもここだけはヒントを見たくなくて数時間考えました。結局たまたました操作で行くことができたのですがね。
ここへ来て、ようやくプロジェクトストーンの3つの仮面の謎が解けました。
宇宙の眼
灰の双子星の中心洞からワープコアを外した後のBGM「Final Voyage」がアツい。
かっこいい!行くぞ最後の航行へ!!
からの「死亡しました」。達成感のかけらもないスタッフロール。
死亡を繰り返すこと数回、ようやくたどり着いた宇宙の眼。表面は禍々しくてちょっと怖い。
ここで起こった一連の出来事は、自分でもまだ解釈が追い付いていません。色々な方の考察を読んで理解を深めています。
「音楽が聞こえる?」
ラストの演出、このゲームで一番好きです。
音がひとつ、またひとつ重なって、最後に合奏になるのがたまらなく好きです。
これほど心に残るのは、星系では彼らがたった一人で音楽を奏でていたからかもしれません。一人の演奏も綺麗なのですが、複数人だからこその感動もあります。
Eskerが「また全員揃って演奏するのが待ちきれない」と言っているのを聞くと、余計に感傷的な気持ちになります。彼らが揃ったのは一体いつぶりなんでしょうかね。
量子
Outer Wildsプレイ前は量子に関する知識がほぼ皆無だったので、プレイ後に少しだけ勉強しました。
こちらの記事がわかりやすかったのですが、まさに量子のかけら!
現実世界でこんなことが起こるってすごいですね。面白そうな学問です。
可能性
終盤で印象に残った言葉です。
あらゆる可能性が存在しているうちに、この瞬間にしばらくとどまるのは魅力的よね。
でも、観察者が可能性を潰さない限り、可能性はそれ以上のものにはならないわ。
Solanumのセリフ。
これはきっと量子力学の基本となる考え方ですよね。
観測すると、それらの可能性の中から一つだけに確定する。裏を返せば、観測するまではあらゆる可能性が存在している。
とっても面白い!
最初で最後のDLC
まだまだ本編の余韻に浸っていたいものの、次はDLC『Echoes of the Eye』が待っています。
開発元から該当DLCが「最初で最後の拡張コンテンツになる」と明言されているため、その事実を噛みしめながらプレイしたいです。
クリア後には追記or別記事を書く予定。
おわりに
実はプレイ前、すでに実況動画で本編とDLCを視聴していたため大枠のストーリーは知っていました。
徐々に深まり、そして解き明かされる謎に動画視聴当時も釘付けで、次の投稿を楽しみに過ごしていたものです。
最後の投稿を視聴したときも、今のような余韻に浸っていたのを覚えています。
それを踏まえると今回エンディングを目にしたのは2度目となりますが、その過程は全くと言っていいほど別物。
この星系とループに関する知識を一度得てしまった以上、「初めて」のときと同じ感動や達成感を得ることは二度と叶いません。
しかし同時に、自分の手と頭で宇宙を旅し、星々を渡り、思考を巡らせた、その過程は二つとして同じにならないのもまた真実。
1度目の旅と2度目の旅、その両方が本記事を形作っています。
Outer Wildsは自分の中でも大切なゲームの一つになりました。
何歳になっても「大好きなもの」が増えていくのは嬉しいです。
これからも大好きなものに出会いたい。
▼DLCもクリアしました