エヌ氏がひとり

あの日を思い出すためのブログ

2018年秋とブラックアウト

 

今週のお題「もしもの備え」

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こんな星空が見えたとか(写真はフリー素材です)

2年前、住んでいるところではブラックアウトが発生した。

今頃は停電が復旧して一安心してた時間?

その時を思い出して時系列で色々書いてみる!

 

寝てるとこに地震

午前3時過ぎ、さすがに起きた。

電気は消して寝てるので真っ暗、、

ぐらんぐらん揺れるし下手に動くのも怖い。

枕元にスマホがあったので懐中電灯がわりにライトをつける。

その場で情報収集もできて大変便利だった。

そしてTwitterを見ながら震度の大きさに驚く。

 

テレビで情報収集と周りへ連絡

いろんなチャンネルを回しながら情報を集める。

津波がどうとか、余震がどうとか…

どの局も緊張感が半端ない。ザワザワしているスタジオ、早口になるアナウンサー、どんどん飛んでくる速報。「これが災害なんだ」、と、東日本大震災ぶりに思い知る、、

同時に家族や友達、知り合いに連絡を取る。

電話がつながって声を聞いて安心する。返信が来て安心する。

心配してかなり早くに連絡をくれた人もいる。

無事を伝えあうのはメンタル的に大事だな…と振り返ると思う。

 

食料求めてコンビニへ奔走

周りと連絡が取れた後、父がコンビニへ走る。

午前3~4時なので空いているお店といったらコンビニくらい。

しかし考えることはみな同じで、手に入ったのは2Lの水2~3本とカップラーメン数個だったと記憶している。

コンビニでも全てのお店が開いているわけではないので、数も限られてくるのは必然…

「長い避難生活になったらどうしよう」「家にどんな食べ物があったけ」「水が止まったら?」などなど不安が募る。

 

停電、本当に電気で生かされている…

電気が消え、テレビが消え、充電が止まり、冷蔵庫が冷却をやめる。

特に困ったな、となったのは

・スマホ

・冷蔵庫

で、特にスマホは困った!

あらゆる情報収集や連絡に使ってる一方、充電はどんどん減る。

前日の寝るときに充電をしていたのでこの日はなんとか凌げたけれど、もし停電発生の時点で20%とか10%だったら…と思うとちょっと怖い。

とにかく情報が遮断されるのが不安だった。

ラジオひとつあるだけで心持ちが全然違ったように思う。

冷蔵庫も困る。

冷凍庫のものはどんどん溶けていくし、冷蔵庫のものも季節柄まだそんなに寒くないので腐る可能性大。

それゆえジンギスカンパーティーをした!という人も少なくなかったみたいだけど、理にはかなってるのかな、、と思う。

 

夜が明けて店が開く、そして行列が生まれる

自転車を出してお店を回る。

朝8~9時ごろ、近所のスーパーはどこも大行列。

入り口から駐車場の端まで伸びる伸びる。

買い物に出る人が多いこと、停電でレジが使えず現金での会計になることが相まって長蛇の列!

あまりに長いのでスーパーはやめて、短い列の電器屋さんに並んだ。

15分くらい待って単3電池2パックと懐中電灯2本を購入。

他の人はモバイルバッテリーとか手回しラジオを買っている人が多かったように思う。

停電時、電池で動くものを動かすために電池は多く備蓄しておいて損はないな…と思った。

 

嘘か本当か?信じるに信じきれないが、ないとは言えない

「午後2時から断水になる」というようなメッセージが回ってきた。

でた、これが災害のときに出てくるデマか、と思ったけれど、デマだ!と言い切れるものは何もない、、

実際断水になったら困るのは自分たち。

備えあれば憂いなし、ということでお風呂に水をはり、トイレへ行き、バケツや桶、ペットボトルに水をためた。

浴槽、からっぽにしておくのは良くないか、と思った。

 

電気の復旧!

幸いなことに、住んでいる地域は比較的早めに電気が通った。

テレビを見て、こんなに必死に伝えてくれている情報も、必要な人には届けられないのだと実感した。(3.11の津波のような)

スマホとモバイルバッテリーを早速充電。

家にあった大きなバッテリーも充電。これは大変活躍してくれた。

しかし復旧した地域にはむらがあった。

こちらは電気がついているのに、道路挟んで向こう側の家は真っ暗なまま、ということが珍しくない。こればかりは何とも言えないけれど、お互い協力が大切だなと思う。

 

余震が心配

電気もついてテレビもついて昨日と同じように家で過ごせているけれど、いつどんな余震が来るか分からない。

熊本地震のように、これが前震で本震は数日後、という可能性が残っている。

警戒を解くことはできないので、水もはったままで充電も常に気にして…という日が続いた。

地震の原因についても、「震源地の近くに二酸化炭素を埋めていた」という説が周りから聞こえてきたけれど、実際どうなんだろう。詳しくは調べていない。

とはいえ小さい余震はあったし、液状化した地域や土砂崩れした地域を見ていたらまだまだ非常時なのだ、という気持ちは変わらない。

普通に戻れるところは戻って、警戒し続けるところはし続ける、というようにグラデーションのように日々を過ごした。

 

冬じゃなくて本当に良かった

地震から2,3か月経って思ったのはこれ!

9月上旬という季節は不幸中の幸いで、これが12月~3月くらいならもっと悲惨だった。

真冬のブラックアウトは考えただけで恐ろしい。

ストーブがつかずエアコン暖房も入れられない。もちろんこたつも。

行列に並ぶなんてのも屋外はキツいし、道路ツルツルでそもそも移動が大変。

カイロが店という店から消えるんだろうな…

それを思うと東日本大震災がいかに過酷な状況であったかと思われる。

 

ガスがありがたい

停電にはなったが、ガスは終始止まることなく使うことができていた。

そのおかげであたたかいご飯が食べられたので、いくらか心が和らいだ。

電子レンジが使えなくとも、コンロが使える。

電気ポットが使えなくとも、やかんが使える。

あたたかいご飯が食べられることがこんなに嬉しいことだとは思っていなかった。

 

何を備蓄する?

調べればいろんな人のいろんな備蓄リストが出てくるので、それを参考にするのが早い。

自分で考えるとしたら、生きるために必要なものはもちろん、メンタルを保ったり安心を生むものがいくつかあったら良いのかな、と思う。

例えば避難所に行くなら何を持っていくか?ということを考えるとき、以前ならSwitchとか2DSを挙げていたけれど、これらは停電時には充電ができない…

なるべくオフラインで楽しめるもの、そしてあまり大きすぎないもの。

そう考えると万年筆とインクと紙は持っていくのだけど、ハープがどうにもならない、、、(ノД`)・゜・。

楽譜でも持っていくかな、、

ああ、これ備蓄とは言わないか、、

 

最悪の想定!

これに尽きる気がする!

真冬に地震。停電に断水にガス止まる。大雪。長期間の避難所生活。家倒壊。ケガ。病気。火事。あげたらキリがないかもしれないけれど、実際そうなったら本当に困る。

できる準備をできるときに少しずつやっていきたい。