特別お題「わたしがブログを書く理由」
「エヌ氏がひとりを開設して4年が経ちました」
2023年9月13日の昼すぎ、はてなブログからメールが届いた。
このブログを開設して丸4年が経った。
2019年9月。
春から5年連用日記を始めたものの、二言三言を書いたら埋まってしまうスペースは1日の記録をするに狭いと感じたころ、昔書いていたブログをふと思い出した。
それはインターネットに触れたてのときに開設したもので、個人情報なんてなんのその、今では怖くて書けない内容が詰まった日記ブログ。
最初ははてな上で繋がった人が訪れる場だったが、ある日何を思ったか、ブログを書いていることを当時で言う「リア友」に話すと、そこはたちまち放課後のたまり場になっていった。
といっても、誰かがふらっと寄ってコメントを残して立ち去って、また来た誰かがそれを見て…という小さな小さなたまり場だ。
久々に訪れたそこはさながらタイムカプセルのようで、懐かしさと恥ずかしさが同居する遺跡になっていた。
黒歴史、と言ってしまえばそれまでだが、たとえ黒くても歴史だった。
そう思ったとき、もう一度ブログを書きたくなった。
また黒歴史を積み上げるだけかもしれないけれど、それはそれで面白い。
長文を書けてリンクも動画も載せられるブログは、この時代の日記としてやはり魅力的である。
考えたこと、見たこと聴いたことをもっと残したい。
そんな欲に駆られて、「新しいブログを作成」のボタンを押した。
1年目。
久しぶりのブログで、書くたびに昔のノリが湧いて出る。
正直自分しか読まないだろうという感覚で色々書いてしまったので、現在は公開していない記事もいくつかある。
2年目。
記事を書くことに慣れてくる。
ヨルシカの万年筆をまとめた記事への検索流入でアクセス数が増え、読まれることを意識し始める。
3年目。
万年筆とOuter Wildsに染まる。
それらの記事を書くことが楽しくて更新頻度が上がる。
はてなブログの公式Twitterで記事を紹介していただけたことも嬉しく、モチベ上昇。
4年目。
旧ブログの更新期間を突破。
趣味が落ち着いてきて書く内容に悩むことが増えたが、更新を絶やすことは避けたく月1更新。
細くても太くても長くを目指す。
そうして5年目へ足を踏み入れた。
インターネットの隅の隅で更新しているこのブログに、日本全国、ときには海外からアクセスがあることに驚く。
自分が行ったこともない場所に住んでいる、顔も名前も知らない誰かが、あなたが、この文章を読んでくれている。
それがアクセスという形で実感できるのはありがたいことで嬉しいことで、昔のブログは非公開にしてしまったけれど、このブログはこの先も公開ブログのまま続けていきたい。
誰かに見てほしい、という欲も抱えながら、「エヌ氏がひとり」を続けていく。