1年ほど購入を迷っていたシマエナガ万年筆、やっと購入に至りました。
「春を待つシマエナガ」
北海道札幌市のネットショップ、ホームショッピングのオリジナル万年筆です。
#HS商品紹介
— ホームショッピング (@homeshop_s) 2022年10月12日
\予約開始 10/20発売/
#セーラー万年筆 さん店舗限定万年筆
ホームショッピングでオリジナルの #万年筆 をつくりました。
「春を待つシマエナガ」
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ズーム ミュージック↓https://t.co/7iG0eULas3#文具女子#企業公式秋のフォロー祭り pic.twitter.com/N2SsqUsCyZ
昨年10月に予約を開始して、その段階でかなり人気があったと記憶しています。
1~2週間で完売したのち、今年3月から再販中。
原型はプロフェッショナルギアで、字幅は7種です(※ズームは在庫なし)。
標準プロギアが原型の限定軸
これ!意外と種類が少ないんです。
リングの仕様や首軸の素材に幅を持たせると話は別なのですが、
- キャップは二重リング
- 首軸は樹脂製
- スケルトン不可
という条件(わがまま)を課すと限られてきます。
今の自分が挙げられる範囲では
- きのうのこと。(雪ふゆ。満ちる。)
- セーラー万年筆(世界のTea timeシリーズ)
- 八文字屋(くらげアクアリウム、月山ブルームーン)
- NBC(ペルシャ)
- WANCHER(アイボリーなど)
くらいで、プロギアスリムやスリムミニに同じ条件を課したときに比べて圧倒的に少ないです。
価格も影響してか、プロギアよりもお手頃なスリムやスリムミニが原型として選ばれるのはわかります。
可愛らしいデザインならまず女性の使用を想定するでしょうし、サイズや重さの観点からも納得です。
シマエナガ万年筆がリリースされたときも「きっとスリムだ…」と思いました。
しかし違った!
プロギア限定軸に新たな選択肢が生まれた。それもスタンダードな原型デザインで。
この事実が嬉しかったです。
北海道の限定万年筆
今回の購入動機には地元北海道の商品だったからというのもあるのですが、北海道のオリジナル万年筆といえば大丸藤井セントラルが有名です。
2009年から続くシリーズ「北の彩景辞典(きたのいろじてん)」は最新「シリパブルー」で第26弾を迎えました。
原型はパイロットのカスタムヘリテイジ91ボディ+カスタム74クリップのオリジナルです。
もう一つ、2020年から始まったシリーズ「札幌色語(さっぽろいろがたり)」があります。
もともとパイロットとセーラーの万年筆で構成していた北の彩景事典を、パイロットは北の彩景事典、セーラーは札幌色語と分ける形で始まりました。
最新は2022年の第3弾「癒湯の森」で、2023年は別のオリジナル万年筆「掌(たなごころ)」発売のためか第4弾の情報は今のところありません。
原型はセーラーのプロフィットスタンダードです。
どちらも素敵なデザインが多くて購入を検討したこともあったのですが、雨だれクリップも苦手、プロフィットボディも苦手なためいずれも買えずじまいでした。
そんなところに期待の新星ホームショッピング!
今後もプロギアでの展開が続くと個人的にとっても嬉しいです、、、
デザイン
シマエナガ万年筆に話を戻しまして。
蓋・胴・大先は白い雪景色とシマエナガの体色をイメージしたラベンダーアイスの胴軸にキラキラとしたラメを施し、蓋栓と尾栓はやわらかな春をイメージしたオールドローズをあしらいました。
商品ページより抜粋
ラベンダーアイスとあるように、ほんのり青/紫/灰っぽい色…に加えて、蓋栓尾栓の色を反射してかピンクっぽくも見える不思議な色をしています。
ラメは細かく主張はひかえめ。光に当てるとキラキラしているのがわかる具合なのですが、これが軸色と相まって本当に雪景色に似ています。
尾栓と蓋栓は流行りのくすみピンク。オールドローズということで、エルバンのアンティークブーケとか合いそうです。
ニブの刻印は樹氷と羽です。
ミュージックニブ
今回の字幅はミュージック!メーカー問わず初めて購入しました。
角度がなかなかシビアで慣れませんが、筆跡が独特で面白いです。
感覚としては蛍光ペンに似てる感じがします。
使用インクは前々項で紹介した、大丸藤井セントラルのオリジナルインク「支笏湖」です。
セントラルのオリジナルインクは他にもありますので、興味のある方はぜひ。
デザイン背景と購入欲
シマエナガ万年筆はリリース時に購入を相当悩んだのですが、スーベレーンのM800の購入から間もないころだったので一旦見送りました。
そのあと、まるで色違いのような軸がアンコーラ2周年のときに出たのを憶えています。
【お知らせ】#アンコーラ が2周年を迎えるにあたり「プロフェッショナルギア万年筆 ブルースター」を、数量限定で2023年3月24日(金)11:00より銀座本店とオンラインショップにて同時発売いたします。https://t.co/HSDX6ovf39 pic.twitter.com/qcJyW5nkUv
— プラス|PLUS Stationery (@plus_bungu) 2023年3月9日
カラーリングだけで言えば断然こちらが好み、しかしアンコーラにもブルースターにもゆかりがなかったためか購入には至りませんでした。
それで結局シマエナガ万年筆を購入したわけですが、買い物においてこの縁みたいな力に引っ張られた経験があまりなかったので、自分で自分に驚きました。
単純に軸デザインや機能だけではなく、そこに込められた意味やコンセプトがやはり大きな訴求ポイントになるのだと改めて感じた次第です。