化粧品やスキンケア用品で、商品を同じシリーズ・ブランドに統一して使うことを「ライン使い」と言うそうです。
同じことは文房具でもでき、たとえば万年筆、ボールペン、シャープペンが展開されている軸はまさにこの「ライン使い」が可能。
私にも現在ライン使いをしている軸が1つあり、今回はその思い出話な日記です。
パイロット グランセ 2017年限定「月光」
その軸というのは、パイロットのグランセ、2017年限定軸の「月光」です。
2018年にシャープペン、2020年に万年筆、2022年にボールペンが手元に来ました。
シャープペン
2018年に贈り物としてやってきたペン。
当時から文房具は好きだったものの、使う筆記具は安価かつ固定化されていました。
シャープペンならクルトガ、ボールペンならシグノ。
1本のペンに500円も出したことがない人間にとって、突如現れたグランセは身に余る代物で、化粧箱から中々出せなかったのを覚えています。
そうはいっても筆記具ですから、やはり使ってこそ。
まずは持ってみます。
…!重め!
重いペンには興味がありました。
ペンの重さで書くことができるので力が要らない、安定感があるなど、諸々の評判が良さそうだったためです。
次は書いてみます。
…耳にした通り書くのに力が要らない。
ペンを支える力(というか筋力)は必要ですが、字を書くための力はそれほど要りません。
書くときについつい力が入ってペンだこが出来がちだったのも、「これなら矯正できそう」と思いました。
実際このシャープペンを使い始めてから、変に力を入れてペンを握ることはなくなったものです。
そんなこんなで、グランセのシャープペンは長時間の筆記が必要な場面を中心に活躍。
書きやすさはもちろんのこと、軸色もとても素敵なのですよね。
軸には偏光パール塗装が施されており、光の当たり方で見える色が変化します。
そのときのピンクか紫か、不思議な色合いが魅力的で…なんだか魔力がこもっていそうです笑
青も青で色んな「青」がありますが、実に好みな青でした。
綺麗な軸はやはりモチベーションが上がります。
万年筆
2020年に購入したペン。
色彩雫の月夜を入れるパイロットの万年筆を探していたとき、ふとグランセ(シャープペン)のことが気になり調べてみました。
するとどうでしょう、なんと同じ色の万年筆がある!
このとき初めて、手元のグランセは万年筆/ボールペン/シャープペンの3種類で展開されていたことを知りました。
しかも軸色の名前は「月光」。
月夜を入れるのにこれ以上ぴったりな軸はあるでしょうか?
そこから万年筆のグランセを探しましたが、なかなか見つかりません。
発売からすでに3年が経過していたので無理もありませんよね。
新品は厳しそうだったので、中古を探すこと数カ月…メルカリで細字を発見!
状態が良好で助かりました。
以来、グランセはほとんど月夜を入れて使っています。
たまにパイロットのBBや天色を入れたりしますが、やはり月夜がしっくりくる。
ニブのデザインもお洒落なんですよね。
大きさは3号と小さめですが、柔らかくて好きです。
ボールペン
2022年に購入したペン。
シャープペン、万年筆ときて残るはボールペンとなりましたが、しばらく購入する気は起きませんでした。
2020年からは万年筆がメインの筆記具になり、そもそも「ボールペンを買う」という発想がなかったためです。
ネットでは在庫のあるお店が複数見つかり、買おうと思えばいつでも買える状態だったことも影響しているかもしれません。
しかし今年の5月、文具店でなんとなくショーケースを眺めていたところ…月光のボールペンを発見!
お世話になっているお店ですし、せっかくならここで買おうということで購入しました。
シャープペン同様、重たいボールペンを使うのは初めてです。
こちらもやはり自重で書ける、という感じで書きやすい。
万年筆から気分を変えたいときなどに使っています。
おわりに
いわゆる「高級筆記具」との出会いはグランセのシャープペンが初めてで、この出会いが現在万年筆を使っていることへの下地になっているのは間違いありません。
色んな思い出が詰まった特別な1本。
今も思い出を詰め続けているのかもしれないです。